リークテスト治具とは?
リークテスト治具とは、製品や部品の密閉性を確認する際に使用される専用の装置や道具を指します。具体的には、装置を使ってワークを固定したり、部品と検査装置を接続したりするなどして、適切なテストを実施する役割を果たします。
治具の設計は、テストする製品の形状や材質、テスト方法に応じてカスタマイズされることが多く、非常に重要です。正確かつ効率的なリークテストを実施するためには、目的や用途に応じた治具の使用が不可欠となります。適切に設計された装置を使用することで、テスト結果の信頼性が向上し、製品の安全性や性能を確保できるでしょう。
リークテストに治具が必要な理由
リークテストで正確な測定を行い、密閉状態を確認するためには、安定したテストを行うための装置が必要です。治具を使用しないと、場合によってはテストの精度が低下することがあります。結果として誤ったデータが得られる可能性があり、テストの信頼性が損なわれてしまいます。
さらに、治具はテストの効率を大幅に向上させます。適切に設計された装置を使用することで、正確性の高いテストをスムーズに行うことができ、時間短縮にも繋がります。たとえば、部品や製品を正確に固定することができる装置を使用すれば、細かい位置調整をせずに圧力や液体、ガスを安定して導入することができます。
リークテストの主な種類・方法
リークテストでは、主に液体、空気、ガスが使用されます。これらのテスト方法は、テストの対象となる製品や部品に応じて選ばれます。治具もまた、液体、空気、ガスのいずれの方法でテストを行うかによって、必要な種類が異なります。そのため、方法や用途に応じた適切な治具を使用することが重要です。
では、なぜリークテストの種類や用途に応じた治具を使用する必要があるのか、ここからは各リークテストの方法と治具の役割を解説します。
液体を使うリークテスト
液体を使うリークテストは、特に圧力のかかる部品や配管の漏れなどをチェックする際に利用される方法です。このテストでは、ワークに液体を入れて内部に圧力をかけた状態で漏れが発生するかどうかを確認します。液体は目視で確認しやすいため、リーク箇所が簡単に特定できるという利点があります。
では、このリークテストにどのような治具が必要になるのでしょうか。たとえば、ワーク、検査装置、ホースをそれぞれ接続するために治具が必要となります。こうした、治具を用いることで、検査を行いやすくなり作業効率も向上します。
空気を使うリークテスト
空気を使うリークテストは、大きく分けると「気泡により目視で漏れ箇所が確認できる方法」と、「センサで漏れ量がわかる方法」の2種類あります。
ここでは、目視で漏れ箇所が確認できる水没法を例に挙げ、どのような治具が必要となるのかをご説明します。水没法は、ワークを水の入った水槽に入れて空気加圧を行います。圧力がかかったときに気泡が出てきた場合、その箇所に欠陥があることがわかります。
水没法は密封状態で行わなければならないため、仕様上ワークに外穴が空いている場合は、そこを塞ぐための治具が必要となります。
ガスを使うリークテスト
ガスを使うリークテストもさまざまな方法がありますが、ここでは例として真空吹付法をご紹介します。真空吹付法はワークの内部を真空排気し、ヘリウムガスを吹き付け、ワーク内部にヘリウムガスが入り込んでいないかを確認して欠陥部分を探す方法です。真空吹付法は微小な欠陥の検出がしやすいのが特長です。
真空吹付法を行う際には、ワークを安定した位置で固定する必要があります。したがって、ワークを固定、またはクランプするための治具が必要となります。
安久工機はリークテスト用治具の設計・製作に対応しています
安久工機はリークテスト用治具の設計・製作に対応しております。ただし、リークテスト用といっても、治具の寸法や形状は用途や目的によってさまざまです。したがって、治具を使用することで現在の課題や問題を解決できるよう綿密な打ち合わせを行った上で、お客様のご要望を設計に落とし込み、カタチにしていきます。
また、リークテスト用に限らず治具と呼ばれるもの全般の製作に対応可能です。治具以外には、装置や機器、部品などの設計・製作が可能で、多岐にわたる分野の製品開発の試作品や一品モノを製作しております。
リークテスト用治具の設計・製作は安久工機にお任せください
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